Simplex Integrated Report 2024【統合報告書】
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― カルチャーの深化に向けてどのように取り組んでいますか?前提として、私たちが求める人材市場トップ10%のゾーンに適切にリーチしたうえで、採用の段階で我々のカルチャーに共鳴できる下地、素質、素養があることを見極めています。このプロセスには特に力を入れています。具体的には、カルチャーを体現し、評価を受けてきた社員を面接官に充てています。画一的なチェックを行う訳ではありませんが、一緒に働くメンバーとして快適なコミュニケーションができるかを重視し、カルチャーがマッチするかどうかを見極めています。そのうえで重視しているのが、現場におけるカルチャーの伝達力と継承力です。日々の行動をカルチャーに立ち戻って選択する社員が現場にたくさんいて、結果に至ったプロセスを言語化していく。ポテンシャルの高い新卒社員や中途社員がこうした環境に身を置く。この繰り返しにより、カルチャーの深化が図られています。私は月に80~100回程度実施している社員との面談において、カルチャーの浸透度合いを常にチェックしていますが、現状には非常に満足しています。― 新卒採用市場におけるシンプレクスの競争優位性について教えてください社会経験のない学生のなかからポテンシャルの高い人材を見極め、短期間で急成長させる仕組みを有している点が、最大の競争優位性となっています。選考時点のIT知識は一切問いませんが、内定者研修と入社後の新入社員研修において全員にプログラミング技術を含めたITスキルを高める厳しい研修を実施しています。現場配属後も最初は開発プロジェクトに優先的にアサインしています。将来、ビジネスパーソンとして活躍していく際には、ITスキルの高さが武器になります。それを若手のうちに学び、業務で実践できることは他社にはない強みです。現代の若者は厳しさを嫌うという声もありますが、実際には20代のうちに成長する機会やチャンスが豊富な企業を希望する学生は少なくありません。少子化により学生の総数が減り、採用環境は厳しい様相ですが、シンプレクスグループは成長できる場だという適切なアプローチを行えば、新卒採用市場におけるブランド力をより強くしていけると考えています。Simplex Integrated Report 202445ESG:社会シンプレクス・ホールディングス株式会社ヒューマンリソーシーズディビジョンディビジョンヘッド久慈 欣宏シンプレクスグループについてシンプレクスグループの最大の強みは人材にあります。人材こそが、シンプレクスグループの全戦略を支える礎であり、持続的な成長と高い収益性の実現を支えてくれます。今後さらなる成長を目指すうえで、シンプレクスグループのカルチャーをどのように深化させ、社員のポテンシャルを引き出す環境をどのように創出していくのか、人事部門のトップである久慈欣宏に聞きました。ビジネスモデル成長戦略マテリアリティと主要リスクデータ採用ではカルチャーとのマッチングを重視― 人材採用時に重視している資質について教えてくださいビジネス領域の拡大と深耕を推進するシンプレクスグループでは、社員一人ひとりが最高のパフォーマンスを発揮しながら、自分らしくキャリアを切り拓いていけるよう、新卒採用・中途採用共に「グループ一括採用」を行っています。新卒採用で重視する資質は、真面目に努力ができること、どんな仕事でもきちんと引き受けて結果を出そうとすること、そして強い成長志向があることです。加えて、採用プロセスでは、シンプレクスグループの行動規範である「5DNA」や価値観である「Simplex Philosophy」に共感し、マッチするかどうかを必ず確認しています。中途採用では、候補者の職歴や実績を重視していますが、それだけではありません。これまでどのような考え方でビジネスパーソンとしての人生を歩んできたのかも重視しています。挫折や停滞があっても、前向きに成長意欲を持ち続けてきた人材を評価しています。失敗から学び、キャリアを止めることなく前進してきた成長意欲こそが重要だと思っています。人事責任者メッセージカルチャーを深化させ社員のポテンシャルを引き出す人事施策

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