+29.0% 保険レガシーシステム刷新案件の獲得を目指しライブラリ拡充と大手保険会社の開拓に注力生命保険会社や損害保険会社等の保険会社向けに、保険設計・申込から契約管理に至る一連の保険業務を支援するITソリューションを提供しています。4,0262,9235,1942022年3月期2023年3月期2024年3月期31非金融ソリューション2013年シンプレクス大分類参入時期提供主体売上収益前期比(百万円)保険の歩み2010年以降、オンライン専業保険会社の登場や規制緩和に伴う新規参入の促進により、日本の保険業界の競争は激化しています。シンプレクスは2013年から保険領域に参入し、金融領域で培ったデジタルケイパビリティを活かしながら、保険業界のDXを推進しています。♯Phase1:オンライン専業保険会社の登場保険第1号案件は、オンライン専業保険会社の草分け的存在であるライフネット生命保険のフロントシステム構築でした。金融リテールで長年培ってきたケイパビリティであるUI/UXが評価され、受注に至りました。この実績が総合保険会社のオンライン販売チャネルの拡充案件へと波及したことで、取引社数を伸ばしてきました。♯Phase2:基幹システムの構築規制緩和に伴い新規参入が促進されたことで、シンプレクスにも転機が訪れます。異業種から生命保険業界に参入する事業者から、基幹システム構築案件を受注したのです。また同時期に、オンライン専業の損害保険会社からも、海外パッケージの基幹システム刷新案件を受注。保険会社の運営において重要な役割を果たす契約管理を中心に、保険業務全般を網羅した基幹システムをいずれも2022年に構築しました。♯Phase3:レガシーシステム刷新に向けて伝統的な日本の保険会社は、レガシーシステム刷新という重要な取り組みを進めています。しかし、データ移行の難しさや人材不足が課題となっており、有効な解決策がまだ見つかっていない状態です。私たちは、2030年代初頭を達成時期とするVision1000において、大手保険会社のレガシーシステム刷新を支援できる存在となることを目指しています。現在は、さまざまなシステム構築案件を通して、大規模なレガシーシステム刷新に求められるライブラリの拡充に取り組んでいます。(▶Page 17 システム著作権の獲得)今後の成長戦略私たちは、キャピタルマーケットや金融リテールでの成功から学んだように、ニッチトップを確立するためにはいくつかの不可欠なプロセスが存在すると考えています。そのプロセスとは、どんな事業もまず「挑戦者」としてスタートすること。小さな成功の先には必ずさまざまな試練が待ち受けており、そこから這い上がることで初めて「No.1」になれるということ。そして、「No.1」であり続けるためには、さらに不断のチャレンジが不可欠であるということです。中計2027では、ライブラリの拡充とともに、大手保険会社におけるシンプレクスグループのレピュテーションを高めることを重要なテーマとしています。当面はクラウド移行支援や一部商品に限定した基幹システムの構築など、さまざまな案件を通じてレピュテーションの向上に取り組んでいく方針です。また、重厚長大なレガシーシステムの刷新においては、現行システムの詳細な分析を行い、データ移行に伴うリスクを最小限に抑える刷新戦略が欠かせません。コンサルファームであるクロスピアとのグループシナジーを発揮することで、保険をキャピタルマーケットや金融リテールに匹敵する大きな柱へと成長させていきたいと考えています。[参考]保険に関するよくあるご質問Q. 保険領域を短期間で拡大できた背景・要因は何かQ. 保険システムは汎用化しやすいかQ. 保険領域でもシステム著作権の自社留保はできているのかQ. 保険領域の成長ポテンシャルや戦略について知りたいQ. 大手保険会社をどのように開拓していくのかQ. 生命保険会社と損害保険会社で異なる特徴はあるか
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