+10.8% 金融リテール中計2027の成長ドライバーJVスキームの圧倒的な成功が最大のテーマネット証券やネットFX会社、暗号資産交換業者等の金融機関向けに、個人投資家向け金融商品取引プラットフォーム等のITソリューションを提供しています。12,79110,57814,1772022年3月期2023年3月期2024年3月期30金融ソリューション2005年シンプレクス大分類参入時期提供主体売上収益前期比(百万円)金融リテールの歩みインターネットの普及やテクノロジーの進化により、個人投資家がオンラインで株式やその他の金融商品を取引できるようになった2000年代初頭。シンプレクスはこの黎明期より、金融機関のテクノロジーパートナーとして業界の成長と共に進化を遂げています。♯Phase1:共同利用型サービスの開始金融機関の収益向上にコミットする真のテクノロジーパートナーでありたい。こうした思いから始めたのが、自ら企画・開発したシステムを複数の金融機関にサービスとして提供するSaaS型の共同利用型サービスです。ユニークな点は、月額基本料金に加えて、サービスを利用することでもたらされた金融機関の収益の一部を成功報酬として課金する点です。初期コストを抑え、迅速な事業の立ち上げができるメリットも評価され、株式や先物オプションシステムを中心に導入顧客を増やすことができました。♯Phase2:FXシステムのデファクトスタンダードへ金融リテールの成長を語るうえで欠かせないのがデファクトスタンダードとなっているFXシステムです。使いやすく直感的なUI/UX、急激な取引量の増加にも耐えるインフラストラクチャ、個人情報や取引データを保護する万全なセキュリティ技術、 24時間365日の運用保守。FXシステムで培ったこうしたノウハウは、キャピタルマーケットとは異なるデジタルケイパビリティとして、私たちの価値創造に欠かせないものとなっています。♯Phase3:JVスキームで唯一無二の戦略的パートナーへ2024年3月期、さまざまなステークホルダーから高い関心が寄せられたのが、SBIホールディングスおよびSBI証券との資本業務提携です。SBI証券は、日本における口座数・シェア業界トップのオンライン総合証券です。私たちとSBI証券は、2023年2月の合弁会社設立以降、単なる業務委託・受託関係を超え、ワンチームでシステム開発案件やその体制構築を推進しています。今後の成長戦略顧客満足度の向上や競争力の強化を目指すうえで、デジタル技術を活用した個人投資家向けサービスの充実は金融機関にとって重要なテーマです。私たちは国内トップブランドとしてのノウハウを活かし、引き続き信頼性の高いプラットフォームを提供していきます。さらに、マーケットトレンドに応じたきめ細やかなコンサルティングを通じて、金融機関の収益最大化に伴走していきます。現在は、プラットフォームを自社開発する方針を長らく貫いてきた内製志向の金融機関との取引も拡大しています。クロスピアのコンサルティングを足掛かりに支援範囲を広げ、顧客マネジメントから信頼を獲得していくことで、金融リテールのさらなる成長を目指します。中計2027では、私たちを唯一無二の戦略的パートナーと認めてくれたSBI証券に対し、圧倒的な成果で応えていくことをテーマの一つとしています。両社のリソースとノウハウを結集してシステム開発案件やその体制構築を推進するJVスキームの有効性を実証することが、持続的成長の鍵となると考えています。(▶Page 22 事例紹介)[参考]金融リテールに関するよくあるご質問Q. 金融リテールの開拓余地はどれほどかQ. 将来的にフロントシステム以外も手掛ける構想はあるのかQ. SBI証券とのJVスキームによる収益貢献はどう捉えるとよいかQ. 具体的にどのような支援サービスを提供しているのかQ. SBIグループの証券以外のエンティティにも対象を拡大していくのかQ. 顧客企業とのJVスキームは他の会社にも転用可能なものか
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