275億円407億円HOP600億円STEPM&Aについては、比較的小規模ながら高度な専門知識やサービスを提供するブティックコンサルファームや、高利益水準を誇るテックファーム等、シンプレクスグループのコアコンピタンス強化に直接寄与する会社であれば、全株式取得を前提とした買収・合併を目指していきます。特に、前者のブティックコンサルファームの買収については、2027年3月期のインオーガニック成長分の売上収益として、35億円程度を織り込んでおり、より積極的に進めていく方針です。一方、私たちのコアコンピタンス強化に間接寄与する分野においては、マイナー出資を行っています。中計2024におけるマイナー出資事例としては、DXプロ人材の調達力強化を目的としたサーキュレーション社等への出資があります。こうした投資方針に則ったうえで、魅力的な投資機会が生じた場合は、まずフリーキャッシュフローを追加的な投資に充当します。そのうえで、資金調達が必要となる場合には、第一にデット・ファイナンスによる調達を優先。調達目安としては、ネットレバレッジ・レシオ 3倍程度を目安としています。1,000億円JUMPVision1000275億円ー45億円ー39.1%16.4%9.8%Vision1000数値イメージ*1,000億円ー300億円ーー30.0%20.0%25長期成長戦略/中期経営計画KPI売上収益(年平均成長率)営業利益(年平均成長率)売上総利益率営業利益率ROE中計2024中計2027中計2024直前期2021年3月期 実績中計2024最終年度2024年3月期 実績407億円(+13.9%)88 億円(+25.2%)42.9%21.7%13.9%Vision1000の中間地点としての「中計2027」中計2027のテーマ中計2027においても、中計2024の基本戦略を踏まえたうえで、クロスピアとシンプレクスによる一層のグループシナジーの発揮により、「領域拡大」と「領域深耕」を推進していきます。まず、領域拡大の文脈においては、クロスピアを新たな領域を開拓する先駆者として位置づけ、戦略コンサルティングをマーケティングング・フックとすることで、顧客マネジメントにアプローチしていきます。また、シンプレクスグループのレピュテーションを高めることで、私たちを戦略的パートナーとして認めてくれる顧客企業の拡大を図ります。次に、領域深耕の文脈においては、単なる業務委託・受託関係を超え、双方のリソースとノウハウを結集してシステム開発案件やその体制構築を推進しているSBIホールディングスやSBI証券のように、私たちを唯一無二の戦略的パートナーと認めていただいた顧客企業に対して、期待を超える圧倒的な成果で応えていくことをテーマとして掲げています。(▶Page 22 事例紹介)中計2027最終年度2027年3月期 目標600億円(+13.8%)150億円(+19.3%)45.0%25.0%17.0%* 2030年代初頭を想定達成時期とおいた数値イメージです。中計2027の数値目標中計2027の数値目標としては、直前期となる2024年3月期と最終年度となる2027年3月期の比較において、売上収益を407億円から600億円(年平均成長率+13.8%)、営業利益を88億円から150億円(年平均成長率+19.3%)へと拡大させる計画です。また、売上総利益率は、戦略/DXコンサルティングの売上構成比の向上に伴うミックス効果や生産性の向上等により、2.1ポイント増となる45.0%。営業利益率は、売上総利益率の向上に加え、販管費率の低減等により、3.3ポイント増となる25.0%。ROEについても3.1ポイント増となる17.0%を目指します。なお、中計2027の初年度となる2025年3月期の業績目標としては、営業利益を前期比+19.8%となる106億円に設定しています。中計2027のキャピタルアロケーション基本方針事業基盤の強化につながる成長投資においては、人材への投資を最も重視しています。シンプレクスグループでは、人的資本を価値創造における最も重要な経営資源として位置づけ、人材市場トップ10%の優秀な人材の採用と育成に努めています。中計2027においても、引き続き新卒採用と中途採用を積極的に行っていくとともに、多彩なキャリア選択と社員の成長を促進する仕組みや企業風土の醸成に努めていきます。(▶Page 39 ESG:社会)また、Vision1000の具現化・実現に向けては、新規領域や成長領域への投資も重要となります。まず、研究開発においては、各期の売上収益に対する研究開発費の割合を概ね4%程度と設定しています。中計2027以降のさらなる飛躍を視野に入れ、成長領域におけるライブラリ拡充に向けた研究開発を積極的に行っていく方針です。
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