Simplex Integrated Report 2024【統合報告書】
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ーーー2021年3月期275億円45億円39.1%16.4%ROE9.8%ESGSimplex Integrated Report 202488億円+43億円42.9%+3.8pt21.7%+5.3pt13.9%+4.1pt24+13.9%+25.2%CFOメッセージVision1000達成に向けて中計2027での飛躍を目指す年平均成長率中計2024の業績推移直前期売上収益営業利益売上総利益率営業利益率シンプレクス・ホールディングス株式会社取締役(CFO)江野澤 慶亮最終年度2024年3月期407億円増減+132億円シンプレクスグループについてシンプレクスグループは、2025年3月期からの3か年を期間とする中期経営計画「中計2027」を2023年10月に発表しました。中計2027は、長期成長戦略「Vision1000」の中間地点として、足元及び中長期的に取り組む実行戦略であり、最終年度に掲げた数値目標にコミットする決意を表したものです。CFOメッセージでは、2024年3月期に終了した中期経営計画「中計2024」の振り返りを行ったうえで、中計2027の概要やサステナビリティに関する取り組み状況等についてご紹介します。ビジネスモデル成長戦略マテリアリティと主要リスクデータグループシナジーが際立った「中計2024」中計2024の振り返り中計2024は、私たちが2020年12月に発表した2022年3月期からの3か年を期間とする中期経営計画です。計画期間においては、あらゆる業種業界でDXが喫緊の経営課題となるなか、2021年に創設したコンサルファームであるクロスピアをフックにした「領域拡大」と、テックファームであるシンプレクスによる「Simplex Way」をドライバーとした「領域深耕」を基本戦略に据えて事業を推進しました。その結果、クロスピアが想定以上の成長を遂げ、シンプレクスとのシナジーを創出したことで、当初掲げた数値目標を2023年3月期に1年前倒しで達成することができました。中計2024の直前期である2021年3月期と、最終年度である2024年3月期の連結業績を比較すると、売上収益は275億円から407億円(年平均成長率+13.9%)、営業利益は45億円から88億円(年平均成長率+25.2%)へと拡大しました。さらに、最重要KPIである売上総利益率は3.8ポイント増となる42.9%、営業利益率も5.3ポイント増となる21.7%と大きく向上しました。結果として、ROEも9.8%から13.9%に向上しました。中計2024で獲得した本質的な成果クロスピアがシンプレクスグループにもたらした本質的な成果についても触れたいと思います。シンプレクス1社体制だった時代は、顧客企業内でシステム構築を行う意思決定がなされてからプロジェクトを組成し、ITコンサルティングからシステム開発、運用保守までを一気通貫で手掛けていました。事実、シンプレクスは、金融機関のディーラーやトレーダーなど、実際にシステムを利用するユーザー部門から圧倒的な支持を獲得してきました。クロスピアは、こうしたシンプレクスグループのサービスラインナップに戦略コンサルティングという新たなサービスを提供する主体として創設されました。ビジネスモデルの構築に深く関与できる戦略コンサルティングにまで私たちの支援範囲が広がったことは、すなわち、上流から下流までを一気通貫で支援する独自のビジネスモデル「Simplex Way」の進化を意味します。結果として、従来は深くリーチできていなかった顧客マネジメントと対峙できるようになるなど、大きな質的変化が生まれたのです。

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