Simplex Integrated Report 2024【統合報告書】
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Full Cycle CoverageDirect Client EngagementHybrid Talent Development16Simplex Way大手システムインテグレーターが元請けとなり、多層的に連なる複数の下請け企業に作業を細分化して委託中間マージンの発生ハイブリッド人材で編成されたプロジェクトチームが、一気通貫かつ自社完結でトータルソリューションを提供一気通貫モデル収益モデル(▶Page 18)最重要KPI(▶Page 15)自社完結モデルハイブリッド人材特徴さまざまな業種の顧客企業の課題に対し、ビジネスとテクノロジー双方に精通したハイブリッド人材でプロジェクトチームを編成し、コンサルティングからシステム開発、運用保守に至るすべての工程に責任をもって対応しています。メリットコンサルティングを手掛けたプロジェクトチームが、システム導入後の改善ニーズを汲み取り続けることで、リピートオーダーを安定的に獲得しています。品質責任の所在がわかりにくい特徴元請けから下請けに作業を段階的に委託する「多重下請け構造」を主流とする国内IT業界の慣習に対し、顧客企業と直接取引を行うプライム受注の徹底と、下請けに開発を丸投げしない体制を維持しています。メリット自社完結モデルにより中間マージンを排除し、効率的なプロジェクト推進を実現することにより、業界屈指の売上総利益率を実現しています。作業の細分化により優秀な人材が育ちにくい元請け企業と下請け企業の労働環境・利益格差特徴私たち独自のビジネスモデルの実現に欠かせない経営資源は人材であり、顧客企業からの要求に応えるためにビジネスとテクノロジー双方に精通した優秀な人材を確保・定着させることを最重要戦略としています。メリットハイブリッド人材によるノウハウ提供型コンサルティングとシステム開発により、受託開発でありながら、概ねすべてのシステムの著作権を自社留保しています。システム著作権の獲得(▶Page 17)多重下請け契約に伴うセキュリティリスクSimplex Way一気通貫モデル自社完結モデル日本のIT業界構造とその課題私たちのビジネスモデルハイブリッド人材多重下請け構造に異を唱えた競争優位性の源泉私たちは、豊富なビジネスノウハウと高度なテクノロジーが求められる、参入障壁の高い領域に特化した事業を展開しています。このような環境で競争優位性を持つために、創業以来育んできた独自のビジネスモデル「Simplex Way」が重要な役割を果たしています。「Simplex Way」の基本コンセプトは、ビジネスとテクノロジーの双方に精通したハイブリッド人材で編成されたプロジェクトチームが、すべての工程に責任を持ち、トータルソリューションを提供することです。国内IT業界では、元請けから下請けに作業を段階的に委託する「多重下請け構造」が主流ですが、私たちは顧客企業と直接取引を行うプライム受注を徹底し、下請けに丸投げしない自社完結モデルを維持しています。ピラミッド型の多重下請け構造

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